環境教育研究会
目的
長期にわたってCO2排出削減を促進するためには、将来、社会の中核となる中高生/高専の生徒・学生に対して、日頃利用している製品やサービスによるCO2排出をきちんと把握させることが必要である。そのためには、CO2による環境影響を地球規模で、しかも製品の使い方という自らのライフスタイルとの関係で総合的に考えさせるLCA“資源採掘から廃棄までライフサイクル”の視点での環境教育が有効である。しかし、LCAは手法がほぼ確立されたのもごく最近であり、メーカーや大学での研究を除いて一般にはあまり知られていない。そのため、LCAに関する学校向けの教材もその教育手法はほとんど開発されていない。そこで、本研究会では、(一般の消費者も含め)中高生に対してLCAの教育を行う人材への教材のあり方と教育方法、その人材が実際に現場で生徒達に教育するための教材と教育方法について、①現状を調査すると共に ②具体的な手法について検討する。
活動概要
- 研究会を2ヵ月に1回程度開催する。
- 類似の環境教育を実施している人を講師として招へいし、情報交換を行う。
研究会参加者による教育事例を紹介する。
その他の国内外での教育現状を調査し、上記結果と併せてまとめる。 - まとめた結果をLCA学会で発表する。
主査: 松本 真哉 (横浜国立大学)
お問い合わせ:E-mai general☆ilcaj.org(☆を@に変更して下さい)
TEL 045-228-7696
活動報告
- これまでの活動
-
第33回研究会
日時 2023年12月22日(金)15:00~17:00 会場 GPN事務所 会議室 方法 Zoom(ミーティング)、会場のハイブリット開催 議題 - 開会/主査挨拶
- こどもエコクラブ事例発表
- 質疑応答
- 異業種交流会の開催報告
- 意見交換(研究会名称、学会誌特集号の制作について)
異業種交流会「サステナビリティの推進に向けた『環境教育活動』の共有と活用 ―異業種交流から社内浸透の”次の一手”を考える―」日時 2023年10月26日(木)13:00~16:50 会場 ROOFLAG賃貸住宅未来展示場 主催 日本LCA学会 環境教育研究会、グリーン購入ネットワーク(GPN) 【講演】
企業間連携の促進から考えるサステナビリティの1歩―組織的取組につなげるために「気づき」を与える重要性―
横浜国立大学大学院 教授 松本 真哉【参加団体:事例紹介(自己紹介)】
①サステナビリティに関する社内研修 実践事例(5 件)
②次世代を対象とした環境教育活動 実践事例(5 件)【意見交換会/質疑応答】
テーマ:
①気づきを与える伝え方の工夫
②交流会を機とした協働の在り方
進行:グリーン購入ネットワーク事務局 竹内 孝曜第32回研究会(公開)日時 2021年7月12日(月)14:00~16:00 方法 Zoom(オンライン) 共催 グリーン購入ネットワーク(GPN) 対象 日本LCA学会員、GPN会員 議題 - 消費者(市民・地方公共団体)の環境配慮行動の現状と課題
東京大学 栗栖 聖 - 地方公共団体の環境配慮行動(グリーン購入)
GPN 深津 学治 - 質疑応答
- 環境意識と行動に関する意見交換会
第31回研究会日時 2021年2月 9日(火)10:00~12:00 方法 Zoom(オンライン) 議題 - 「消費者市民社会」をめざす消費者教育の動向とLCT環境教育
横浜国立大学 松葉口玲子先生 - フードバンクと環境
山口県立大学 今村主税先生 - 意見交換
- その他:次年度の研究会の進め方
第30回研究会日時 2019年9月27日 会場 一般財団法人商工会館 8A会議室 議題 - 高等学校における「総合的な探究の時間」の取組みについて-外部機関との連携の在り方-
神奈川県教育委員会 石塚悟史
第29回研究会日時 2018年12月3日(月) 15:00~17:00 会場 一般財団法人商工会館 8A会議室 議題 - 新学習指導要領改訂における高校理科「理数探究」について
東京都立日比谷高等学校 小林 寛和 先生 - ディスカッション
- 今後の研究会活動ついて
第28回研究会日時 2018年7月24日(火) 15:00~17:00 会場 一般財団法人商工会館 7C会議室 議題 - 横浜市のプラスチック製容器包装の収集から処理の流れ
横浜市資源循環局 齊藤 信久 - 日本の廃プラスチックの現状と世界の動向について
プラスチック循環利用協会 鈴木 雅夫
第27回研究会日時 2017年11月24日(金) 15:00~17:00 会場 東京レンタルスペースRAKUNA東京 議題 - SDGsの概要とLCT環境教育の役割
慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科 小坂 真理 - 年代別環境配慮意識と行動調査の結果
神奈川大学 人間科学部人間科学科 松本 安生
第26回研究会日時 2017年7月3日(月) 15:00~17:00 会場 工学院大学 新宿校舎 19階 1913会議室 議題 - 世代間の環境意識と行動の差異について考える -副題 より効果的な環境教育を目指して-」
一般社団法人 未踏科学技術協会 水野 建樹 - 「環境配慮行動はどうしたら広く消費者に受け入れられるか?」
筑波大学大学院ビジネス科学研究科長・教授 西尾チヅル
講演会等(第25回研究会)
「横浜市次世代育成事業」テーマ:「CO2と私たちの生活~何が問題なのだろう~」日時 2016年7月16日(土) 13:00~15:00 会場 横浜市開港記念会館 2階6号室 共催 横浜市 対象 中学生(横浜市在住または在学) 定員 60名 協賛 NPO 法人横浜LCA環境教育研究会/グリーン購入ネットワーク /横浜グリーン購入ネットワーク 【開催趣旨】
現在、大気中のCO2(二酸化炭素)濃度が急増しており、将来地球の環境に大きな影響をもたらすと考えられています。この講座は日本LCA学会環境教育研究会が開催するもので、CO2がどうして急に増えているのか、私たちの生活とCO2がどのように関係しているのかをクイズやゲームを通して楽しく考えるためのものです。
【プログラム】
13:00 開会 13:05-13:10 温暖化とは? ビデオ上映 13:10-13:40 お話「スマホ(携帯)とCO2」
講師:松本真哉先生(横浜国立大学)
日頃使っている品々がCO2とどう関わっているか、携帯を例にしたお話13:40-14:10 「CO2クイズ」
講師:水野建樹先生(NPO法人 横浜LCA環境教育研究会)
CO2と温暖化をクイズで考えよう……何問できるかな?14:10-14:20 <休 憩> 14:20-14:50 「「温暖カード」で遊ぼう」
担当:環境教育研究会メンバー
「モノ」の一生とCO2の関係をカードで遊びながら比較してみよう。14:50-15:00 最後のまとめ
講師:水野建樹先生(NPO法人 横浜LCA環境教育研究会)第24回研究会日時 2015年9月25日(金)14:30 ~16:30 会場 工学院大学 新宿キャンパス 20階 第6会議室 議題 - 「プラスチックリサイクルに関する副読本の作成と課題 -環境教育の重要性-」
プラスチック循環利用協会 鈴木 雅夫 - 家庭科教材「カレーライス」の紹介
未踏科学技術協会 水野 建樹 - 検討事項 日常生活における環境配慮行動の選択 の進め方
第23回研究会日時 2015年2月13日(金)14:00~16:30 会場 工学院大学 新宿キャンパス 20階 第6会議室 議題 - 「環境教育は効果があるか?行動変革を促す方法」
神奈川大学 教授 松本 安生 - 話題提供「日常生活における消費者の環境配慮行動選択に関する基礎調査」
未踏科学技術協会 竹内 孝曜 - 総括討論
第22回研究会日時 2014年9月16日(火)15:30~17:30 会場 工学院大学 新宿キャンパス 19階1913教室 議題 - 教材紹介「○○ボックス」の開発
地球温暖化防止全国ネット 井原 妙 - 「日常行動で迷う選択」についての検討(その2)
- エコプロダクツ2014に関して
- その他 学会参加報告
第21回研究会日時 2014年7月18日(金)15:30~17:30 会場 工学院大学 新宿キャンパス 19階1913教室 議題 - 「日常行動で迷う選択」について検討(その1)
- 「日常行動で迷う選択」の消費者への見せ方
- 日本LCA学会誌 特集号の話
- その他 エコプロダクツ2014への参加
第20回研究会日時 2014年5月27日(火)15時30分~17時30分 会場 工学院大学 新宿キャンパス 19階1913教室 議題 - 【文京ecoカレッジ】環境ライフ講座とLCT環境教育の実施について
澤谷 精 - 「日常行動で迷う選択肢」の考え方について
- 評価方法の検討
- 他学会の参加状況について
- エコプロダクツ2014の出展について
第19回研究会日時 2014年3月11日(火)15:30 ~17:30 会場 工学院大学 新宿キャンパス 19階 1913会議室 議題 - エコプロダクツ2013展示報告
- IPCC report コミュニケーションセミナー報告
- LCA学会第9回研究発表会特別セッション「環境教育」報告
- 環境学習実践事例紹介と今後に向けて
- 「LCAに関する教育プロジェクト」
工学院大学 竹内孝曜 - LCA学会環境教育講演会企画依頼への対応
第18回研究会日時 2013年10月1日(火)17:00 ~18:30 会場 工学院大学 新宿校舎 19階 1913会議室 議題 - 家庭科教材の話
香川大学 妹尾 理子 - 教材紹介 エコプロダクツ2012で実施したライフサイクルゲーム
未踏科学技術協会 津田 祥子
第17回研究会日時 2013年7月29日(月)16:00 ~18:00 会場 工学院大学 新宿校舎 19階 1913会議室 議題 - 地球温暖化防止全国ネットと全国地球温暖化防止活動推進センターの環境教育について
全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCA) 井原 妙 - 消費者のライフサイクル思考支援のためのシナリオ分析ツールの構築
東京大学大学院工学系研究科 上原 恵美 - 日本環境教育学会報告
福井工業大学 笠井 利浩
第16回研究会日時 2013年6月11日(火)16:00 ~18:00 会場 工学院大学 新宿校舎 19階 1913会議室 議題 - ライフサイクル思考に基づいた家庭科教材の提案
未踏科学技術協会 水野 建樹 - 平成25年度環境教育関連プログラムについて
- セルフラーニングコンテンツのトヨタ環境活動助成、三井物産環境基金への提案について
横浜LCA環境教育研究会 平山 世志衣 - エコプロダクツ2013への出展について
第15回研究会日時 2013年4月25日(木)15:00 ~17:00 会場 ビジネススクール・インターナショナル 7階 ルームH 議題 - 第8回研究発表会 環境教育セッション報告
未踏科学技術協会 水野 建樹 - 平成25年度環境教育関連プログラムについて
- LCA的思考法教育マテリアルの試行と評価
未踏科学技術協会 水野 建樹 - 一人ひとりのエコが地球の未来を救う!
GPN 高岡 由紀子 - 今後のプログラム提案について
- セルフラーニングコンテンツについて
未踏科学技術協会 水野 建樹
報告書の発行「ライフサイクル思考に基づいた環境教育のすすめ」(2013年3月1日発行)
<報告書について>
「ライフサイクル思考に基づいた環境教育のすすめ」は、発行から10年以上が経過しております。
事例としてご紹介している環境教育教材、研究活動は当時の内容となります。現在は活動を終了しているものも含まれておりますので、ご活用される場合にはご注意ください。環境教育研究会(記載:2025.04.01)
環境教育研究会では活動報告書「ライフサイクル思考に基づいた環境教育のすすめ」(2013年3月1日発行)をまとめました。
目次:
- 環境教育にライフサイクル思考を取り入れる意義
- ライフサイクル思考の環境教育法 開発・実施事例
- 2.1 雨水活用と緑のカーテンから考える本当のエコ
- 2.2 「かばんの中でも温暖化?!」―キミの力で地球を救え
- 2.3 携帯電話を題材とした環境教育プログラムの開発
- 2.4 ライフサイクルの観点から水利用を考える総合学習用教材の開発
- 2.5 かくれた二酸化炭素と私たちの生活(教材)
- 2.6 千葉県銚子産のキャベツのカーボンフットプリント(CFP)計算を利用した 持続発展教育(ESD)教育モデル
- 2.7 「温暖カード」を用いた製品のライフサイクルで排出されるCO2比較
- 2.8 “あまおと”からはじまる雨水活用 ~雨水から環境を考えよう~
- 2.9 ソフトウエア「CO2チェッカー」
- 2.10 ライフサイクル思考の消費者環境教育(指導者養成プログラム)
- エコプロダクツ2012への参加について
- まとめと今後の課題
第14回研究会日時 2013年2月12日(火)15:00 ~17:00 会場 工学院大学 新宿校舎 19階 1913会議室 議題 - エコプロダクツ2012出展報告(アンケート結果 他)
山梨県環境科学研究所 森 智和 - 報告書(事例集)の発行について
- 割り箸と洗い箸
未踏科学技術協会 水野 建樹
第13回研究会日時 2012年10月2日(火)16:00 ~18:00 会場 工学院大学 新宿校舎 19階 1913会議室 議題 - 研究会報告書進捗状況報告
- エコプロダクツ2012について(展示内容検討・教材紹介の方法・実行体制)
- デンマーク、スウェーデンのエネルギー環境教育について
東京工業大学 大柿久美子
第12回研究会日時 2012年8月31日(木)15時~17時 会場 工学院大学 新宿校舎 19階 1913会議室 議題 - 報告書作成に向けた作業報告
- HP用事例集作成
- エコプロへの出展可能性検討と準備
- 次回研究発表会について
福井工業大学 笠井 利浩第11回研究会日時 2012年7月5日(木)16:30 ~18:30 会場 工学院大学 新宿校舎 19階 1913会議室 議題 - 事例集作成に向けた作業報告
- エコプロへの出展可能性検討と準備
- 環境省発表「環境保全活動、環境保全の意欲の増進及び環境教育並びに協働取 組の推進に関する基本方針」閣議決定の概要
未踏科学技術協会 津田 祥子 - CFP受容性調査報告
未踏科学技術協会 津田 祥子 - エネルギー環境教育学会での講演概要
環境ネットワーク・文京 澤谷 精
第10回研究会日時 2012年4月27日(金)14:00~16:30 会場 工学院大学 新宿校舎 21階 第5会議室 議題 - 環境教育研究会 今までの活動総括
- 総合討論 「今年度の研究会の成果達成目標の設定」~今までの成果と反省を踏まえて~
- JST研究開発プロジェクト「主体的行動の誘発による文の京の脱温暖化」と「文京区地球温暖化対策推進協議会」との協働について
NPO法人 環境ネットワーク・文京 澤谷 精 - 大学生のキャリア形成における俯瞰的視野の役割を考える -ライフサイクル思考型環境教育ができることは何か?-
横浜国立大学 松本真哉
第9回研究会日時 2011年1月26日(水)16:00~18:00 会場 ビジネススクール・インターナショナル 6階 (虎ノ門) 議題 - 事例発表
東京農工大学大学院 秋澤 淳
山梨大学工学部 島崎 洋一
第8回研究会日時 2010年6月16日(水)15:30~17:30 会場 ビジネススクール・インターナショナル 7階 RoomG 議題 - 「文系の大学生への環境教育とエコキャンパス・デザイン」
フェリス女学院大学 准教授 佐藤 輝
第7回研究会日時 2009年 12月1日(火)15:00~17:00 会場 ビジネススクール・インターナショナル 6階 Room F 議題 - 「環境倫理と環境教育」
東京都市大学 佐藤 真久 - 学校省エネワークブック紹介
環境ネットワーク・文京 澤谷 精 - 産学官民連携と高等教育機関の環境リーダー育成に関する国際シンポジウム開催報告
- ライフサイクル思考の環境教育教材(中学校用)紹介
第6回研究会日時 2009年7月3日(金)14:30~16:30 会場 ビジネススクール・インターナショナル 7階 Room F 議題 - 「環境倫理の視点から」
千葉大学特任教員 吉永 明弘
第5回研究会日時 2009年2月17日(火)15:00~18:30 会場 共立女子短期大学 本館4階415室 議題 - 全国小中学校環境教育研究会、東京都小中学校環境教育研究会
および環境教育指導資料について、その後調査結果 - 環境教育の紹介
グリーン購入ネットワーク 高岡由紀子 - 検討事項 情報収集とデータベース化
第4回研究会日時 2008年12月22日(月)15:30~18:00 会場 ビジネススクール・インターナショナル Room D 議題 - 環境教育の現状調査「学校現場から」
調布市立布田小学校 校長 寺木 秀一 - 議論(環境教育関係データベース、LCA教材の作成に向けて)
第3回研究会日時 2008年8月8日(金)16:00~18:00 会場 ビジネススクール・インターナショナル 7階Room D 議題 - 「大学教養科目におけるLCA授業と環境マインドをもつ人材の養成」
信州大学 全学教育気候 環境マインド教育部門 准教授 小林 充 - 「携帯電話を題材とした環境教育」
横浜国立大学教育人間学部 准教授 松本 真哉
第2回研究会日時 2008年6月4日(水) 10:00~12:00 会場 共立女子短期大学・本館1524B室(15階) 議題 - 議論
- 研究会の方向性
- LCAを活用した環境教育データベース作成に向けて
- 研究会目標体系化の一案
第1回研究会日時 2008年4月8日(火)17:00~19:30 会場 共立女子大学・本館1524B室(15階) 議題 - 議論(LCA教育方法、学校教育との関係、教材について、研究会の目標)